しかしながらバラ園からのお寺。洋風からいきなりの和テイストだなと写真をあげて
つくづく思う。さて先日の大池寺の続き。さりげなく素朴な花が生けられた
設えはなんともお寺らしい。
庫裏から向かう自分の小さな足音だけが廊下を渡りふと蓬莱庭園を望むと
新緑が眩しくて思わずはっとする。これから梅雨に入ると新緑も深緑へと
移ろうのだろうけど..そう思うと新緑は今だけの緑、それはそれで楽しみたいもの。
つくばいのまわりにもさつきがちらほらと。あと数週間もすればさつきのピンク色
に染まる景色を思いながら茶室から廊下を渡り本堂へ。
ご本尊の釈迦如来像「一刀三礼の釈迦丈六坐像」かなり迫力あり。
甲賀市他二ケ寺と合わせての甲賀三大仏のひとつとのこと。天平時代の作との
ことで古の香りのなか令和の時代に佇む私は思いのほか感慨深く感じた。
お寺を後に見上げた木々は新緑ながらも秋を想わせるような錦な色合いだった。
ざわざわとそよぐ風だけはまだまだ五月の爽やかさ。